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研究会履修にあたっての注意事項

​研究会への所属や卒業プロジェクトのメンターを希望の方は、必ず、次の文章をお読みになってからコンタクトを取ってください

「卒業プロジェクト」ってなに?​​

オフィシャルなHPに書かれているように、SFCでは、「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することをめざしており、その成果として、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトの政策に取り組みます。

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この研究会では、この未来志向型/「実学」重視のスタンスを、「既存の言語学の枠組みにとらわれず、分野横断的な融合を目指し、新しい視点を取り入れた研究を生み出す力」のように考えて、将来に大きく羽ばたかんとする学生さんを強く応援します。

このために、この研究会では、次の二つの特徴を備えています。

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特徴1 「卒業プロジェクト」と守破離

しかしながら、新しい言語学を生み出すということは、「ねぇねぇ、いいこと思いついちゃった」のような独りよがりなアイデアを思いつけばよい、というわけではありません。これは、芸道における修行の過程の極意を表した「」という言葉にとてもよく表されていると私は考えています。

」とは師の教えを忠実に守ること。 「」とは自分で考え工夫する、つまり自立をする段階。そして「」とは独自の新しい世界を確立する創造の段階です。

色々な解釈や捉え方はあるでしょうが、これは、「」に至るためには、まず、「」のステージを経験しなければならない、というように私は捉えています。

」っているだけではダメで、最後は自立してそこからはばたかないといけない。だけれども、「」だけでもダメで、安易に思い付きだけで成功できるわけでもない。優雅に舞うは、幼虫の時代に葉を食べつづけエネルギーを蓄えればこそ、さなぎの皮をり宙をつかむ羽を得ます。理論言語学の世界で守破離を実現するために、研究会や卒業プロジェクトの所属には次のような原則を設けています。

(原則 1 )研究会所属の条件

① 次の動画をすべて視聴して、自分とマッチしていると感じていること:

② 教員が開講する授業を少なくとも2科目以上は履修し、B以上の成績を修めていること。具体的には、次の授業科目一覧。

※初年度に限り、この条件は絶対的なものではありません。

  • 理論言語学入門:統語論(Introduction to Theoretical Linguistics [syntax])

  • 理論言語学入門:意味論(または、語彙意味論)

  • 担当教員が開講している「プロジェクト英語C​」

(原則 2 )卒業プロジェクト指導の条件

原則、次のような「」をすべて体験してもらうことにしています。
 

  • 授業履修の条件
    理論言語学入門」を2つ履修していること

     

  • 研究会の条件
    (1)1年以上
    いずれかの研究会で、活動を経験していること。
    ☛ 掛け持ちでもよいので「研究会 理論言語学実践」で、必ず1年以上、下地を整えてから「卒業プロジェクト1」/「卒業プロジェクト2」のメンターへ応募してください(研究会における姿勢などをもとに、卒業プロジェクトのメンターをお引き受けするかどうかを精査します)。

    (2)半年以上、「研究会:理論言語学実践」で活動をし、卒プロの1年間も継続してこの研究会を履修すること。 
     

  • 特プロの条件
    一回以上、学期外の「特プロ」を受講していること

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特徴2 柱としての理論言語学、方法論としてのデジタルヒューマニティーズ

「研究会の条件 2」については、やや奇異に思った人もいるかもしれません。二つの研究会のうち、「理論言語学実践」は必須で、「言語×フィールド×デジタルヒューマニティーズ」はオプショナルなの?なんで?と。

デジタルヒューマニティーズ(DH)実践に含まれるアーカイブの作成や統計の分析は、それらの会得や達成に大きな時間を取られるもので、相応の努力が必要です。また、とても有用な技術がたくさんあります。ただし、それでは、それらは、どこまで行っても手段や方法の域を出ないもので、本来それを使って成し遂げるべきメインの問題設定が別途、必要です。

なので、DH実践だけでは、卒業研究は成し遂げられない(あるいは、成し遂げづらい)ということを覚えておいて、必ず、自分の核となる「学問的なホーム」を持ってください。例えば、メインは政策学で、それは別の先生の研究会で研鑽をつんでいるのだけれど、補助技術を得るためにDHの方法論を学びに来たというような感じで、サイドディッシュとしてDHの研究会は位置づけていただければと思います。

ただ、私の専門は、理論言語学ですので、卒業プロジェクトのメンターでは、DHの手法を用いながら理論言語学、ないしは、理論言語学と諸分野のインターフェイスに取り組むという学生の指導のみを、原則、お引き受けします。

ですので、卒業プロジェクトで私の指導を受けたいなと思っている方は、DHの研究会だけでなく、理論言語学実践の方にも、必ず、いらしてください。もちろん、卒業プロジェクトのメンターの方はちゃんと他にいてくださっているという方は、理論言語学実践に顔を出す必要はありませんし、また、理論言語学実践という研究会の中でも十分、学際的・創発的なテーマを扱いますので、理論言語学実践を取っている人は、興味がなければDHの研究会の方に来る必要はありません。

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